6月6日(金曜日)晴れ
新幹線は今、
”荒川”を渡りました。あとしばらくで東京に着きます。
荒川は私にとって思い出深い所です。
昭和33年親元を離れて上京、洋裁学校の寮に入りました。
その頃富山から東京へは10時間以上もかかったはずです。
おばぁちゃんから「知らない人に話しかけられてもついて行ってはいけないよ!」
「道に迷ったら、必ず
ジンダハンに聞か・ぁれ~!」
(富山弁でおまわりさんに聞きなさいよ!)と何度もくり返し言われました。
当時テレビは無く、映像としての東京は知らないので全く未知の土地、
今の海外に出たようなものでしょうか・・・・。
当時赤羽に親戚があって、休みの日にはお邪魔をして
”荒川”の土手へ行っては
日長、煙をはいて鉄橋を渡る汽車を見送り、「あれに乗れば富山に帰れるんだわ・・・!」と、
ホームシックの心を癒していたのです。
(今の人に『ホームシック』ってあるんでしょうか・・・・?)
そうそう・言葉のこともありました。
富山弁が恥ずかしくてなかなか人に馴染めなかったのですね。
いまだに独特のイントネーションは変わらず、
「姿が見えなくてもあなただって直ぐに分ったわ!」とよく人から言われます。
イントネーションだけでは無く、声も低くて独特だと言うんですねーーー!?
身の回りはどんどん変わっていくのに、
『変わらないもの』は、
川の流れ、それに人の
声の質、
私の場合は 声の質プラス、
アクセント? イントネーション?
それから一番変わらないのが、
『オンチ』のようです!
若いときはそれらがとても恥ずかしいことだったのですが、
今はもう開き直って
「個性だ!」と思っています。